ABOUT US

世界的なヒットを記録したゲームなどの娯楽コンテンツの音楽制作の中で得た、超高音質音源のサウンドプロデュース・エンジニアリング経験を生かし、日比野音療研究所を立ち上げました。2017年3月に音楽制作会社ジェム・インパクトの社名変更という形で法人化しました。音のもたらす身体的・心理学的・霊的働きを統合的に捉え、「いのちの希望」をお届けすることを目指します。

特に着目しているのが、森林のせせらぎなど、自然界に含まれる可聴範囲外の高周波成分。これが人間の心身に良い影響を及ぼすことは十年程前から知られていましたが、耳で聴こえないはずの高周波をどのように人間が受容するのか、というところに関してはまだまだ研究の余地が残されています。

音楽は人を救えるのか?

当初は「音楽で人を救いたい」と思っていたので、重度の認知症の方が入居する高齢者介護施設や、末期がんの方といった医療的解決が見いだせないような現場をあえて選んで、改善の一助になればと思い、高周波再生が可能なシステムを用いて活動を行ってきました。

ところが、なかなか思うような成果が上がらず、末期がんの方も亡くなってしまい、「音楽では人は治せない」という現実を突きつけられる結果となってしまいました。

そんな時、ホスピスで一切の延命治療なくご主人を看取った奥様のブログを発見しました。最後の三日間、ただずっと手を繋いでいて、そのまま穏やかに亡くなっていかれた経過を、このように書かれていました。

「人生をいかに生きるかということの価値観は十人十色だが、多様な価値観が認められる今日にあっても、人生の豊かさに不可欠な事は愛情であることを肝に銘じておく。」

私の、「音療」に対する考え方が一変しました。

そもそも、人を癒すのは神様の仕事である。人の命も、全て神様の手の内にある。私たちがすべきことは、人々が人生を豊かに生きられるような「いのちの希望」をお届けすることである、と。

「音療」について

「音楽が癒しになるなんて、眉唾だ」

私も長年そう思っていました。癒しのCDとして売られているもので安らかな気持ちになることはほとんどありませんでしたし、むしろエンジニアとしての音の聞き方をするがゆえに、余計に耳が冴えてしまうほどでした。

実際、先行研究でも、音楽が鳴っていると脳が起きてしまう、ということが報告されています。

しかし、音楽=音という認識自体が、実は違っていたのだ、ということに私はある時気付かされました。音の周波数が限りなく高くなると、電磁波になり、光になります。逆に低くなると不快な振動として感じます。私たちが鼓膜で知覚するものだけを音(=疎密波)として認識するのは、実はとても狭義な理解であることを知らされました。つまり、すべては「振動」だ、ということです。

さらに、私たちの知覚器官は耳だけではありません。振動を受け取る、という観点に立つ時、皮膚も、細胞も、あらゆる器官が感覚器官となり得ます。外側だけではありません。内臓においても、心臓には内在性心臓神経細胞(ICN)システムという神経細胞群があります。腸には1億個の神経細胞があり、脳にセロトニンなどの物質を伝達します。つまり、心地よい振動も、不快な振動も、「耳を塞げば同じ」というものではない、ということです。それ以上に、体全体が感じて、あらゆる振動を信号として受け取っていると考えられます。

音楽プロデューサーとして私は15年近く商業音楽に携わってきました。楽曲・アレンジ・演奏家・収録・ミックス・再生環境まで加味してトータルで音楽を作っていくのが私の仕事でした。ハリウッドとの共同作業を通して、素材レベルからどのように「強い音」を作るのか、ということもいろいろ研究しました。

人は、辛いカレーに慣れると、より辛いカレーが欲しくなります。エンタテインメントの世界も同じで、人はより強い刺激を求めるものです。そうしていくうちに、確実に体は悲鳴を上げていきます。音の世界でも同じです。現実とバーチャルの境目の判断がつかなくなるのです。それは、やがて、キレやすい、不満、うつ、党派心、酩酊、やがては麻薬・・・そういうサイクルに入っていってしまうのです。

天然のだしを使って、やさしい自然の味のまま調理して美味しく頂く。これと全く同じことが、音楽にも本当は必要です。しかし、演奏家は「いかにして自己表現をするか」「いかにして良い演奏をミスなく行うか」を教育されてきていますから、聴く人のことはほとんどの場合、二の次です。料理人に例えるなら、「料理の鉄人」になってテレビに出ることばかりを皆が目指し、家庭の健康を全く顧みずに料理を作るようなものです。

今や一般的となったiPhone等で簡単に聴ける「圧縮ファイル」も実は危険な罠が潜んでいます。耳で聞こえない帯域をカットしているのはもちろんですが、それ以上に、よく似た音の帯域を「間引き」しています。これは、インスタントラーメンをいつも食べているようなものです。毎日の食事がこうだったら、体はどうなってしまうでしょうか?

つまり、音を生み出す側、音を届ける側、すべての姿勢が人間の総合的な感覚に大きな影響を及ぼすのです。

私たちは、広義の「音」がもたらす身体的・精神的・霊的働きを統合的に捉え、その働きをより効果的にするために、音の創造から伝達まで一貫性を持つソフト・ハードを制作しお届けすること、またその働きを担う人材を育成することを目指していきます。

 


Hibino Sound Therapy Lab

日比野則彦
Norihiko Hibino

大阪大学人間科学部卒、バークリー音楽院ジャズ作編曲科卒。映画館の支配人を務めた後、ゲーム会社にて音楽制作の経験を積む。2005年2月、ジェム・インパクトを設立。作曲、サウンドプロデューサー、サックス奏者の3つの側面で、活動を行っている。2008年12月、音楽が人間に及ぼす精神的、音響学的影響を研究する「日比野音療研究所」(HSTL)を個人事業として設立。2014年、湾曲振動板がによる発音方式を持つトータル・サウンドケア・システム「凛舟」を発表。2017年3月、株式会社ジェム・インパクトの社名変更という形で日比野音療研究所の活動を法人化する。


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